マヌカハニーで喉ケア。効果的な食べ方は朝食?寝る前のどっち?

マヌカハニーで喉ケア。効果的な食べ方は朝食?寝る前のどっち?

もくじ

スーパーやコンビニなどで、はちみつが入ったのど飴が市販されているのを見たことはありますか?声が枯れたり、喉が痛い時などに、はちみつを食べるといいと古くから言われています。

中でも別名「はちみつの王様」とも言われるマヌカハニーは、普通のはちみつよりも喉ケアにいいとされています。

そこで今回はなぜマヌカハニーは喉のケアにおすすめなのか、どう食べるとより効果が感じられるのか詳しく説明していきます。

はちみつが喉にいいと言われる理由

声が枯れたり、ツバを飲み込むときに痛みを感じるといった喉の不調は、口からウイルスや細菌などが入ることによって引き起こされるのが一般的です。

このようなとき、「はちみつを食べると治る」と言われるのは主に、次に挙げる4つの作用が相乗効果を発揮するからです。それではひとつずつ見ていきましょう。

殺菌作用

栄養素が豊富なはちみつには、殺菌効果や抗菌効果のあるビタミンやミネラル、アミノ酸、グルコン酸などの有機酸が含まれています。また、ハチの唾液に含まれる酵素と、はちみつのブドウ糖が合わさることで強力な殺菌作用を持つ過酸化水素が作られます。これらの成分によって、細菌やウイルスを殺菌することができるのです。

抗酸化作用と抗炎症作用

抗酸化物質にはいくつか種類がありますが、はちみつにはフラボノイドとポリフェノールという代表的な抗酸化物質が多く含まれています。そのためはちみつを食べることで抗酸化作用が働き、免疫細胞を損傷させる活性酸素が除去されます。このように免疫力が鍛えられることで、喉の炎症を抑えるとされています。

免疫力を鍛える作用

抗酸化物質による免疫力を鍛える作用のほか、豊富な栄養素が摂れることでも体調が回復し、免疫力の強化につながります。また、はちみつに含まれるオリゴ糖が善玉菌を増やすため、腸内細菌を整え、免疫力も高めます。

このように複数の作用による相乗効果が発揮されるため、はちみつを摂ることで喉の不調が改善される期待が持てるのです。

ただし、はちみつは蜜源によって種類が異なります。中でもマヌカハニーは、他のはちみつには入っていない特有の成分が含まれているため、より喉にいいと言われます。その理由を探ってみましょう。

マヌカハニーとは?

はちみつは、蜜源の花によって「レンゲはちみつ」や「アカシアはちみつ」「オレンジはちみつ」などといわれますが、マヌカハニーはニュージーランドにだけ自生するマヌカの花みつから作られたはちみつのことを指します。 

マヌカは、フトモモ科の植物で、マオリ語で「復活の木」や「癒しの木」という意味です。それは、古くから目の洗浄に用いたり、うがい薬にしたり、風邪薬として使用したり、様々な病気の治療に用いられてきたからです。

その高い効果から、マヌカハニーはオセアニアや欧米では民間療法の一つとしてだけではなく、医療用はちみつとしても積極的に利用されています。

マヌカハニー特有の成分が喉ケアに役立つ

マヌカハニーが他のはちみつと大きく違うのは、メチルグリオキサール(MGO)という成分が含まれていることです。そのため他のはちみつよりも強力な作用を発揮してくれます。 

マヌカハニーのMGOが強力な殺菌作用を発揮

古くから強力な殺菌作用があることが知られていたマヌカハニーですが、それはメチルグリオキサール(MGO)という成分が含まれているからです。このMGOは、マヌカの花に存在するジヒドロキアセトンという物質から作られるもので、マヌカハニーの殺菌作用がより強力なのはそのためなのです。

MGOが細菌やウイルスを殺菌する仕組みは、タンパク質を糖化させて変質させることにあります。ウイルスが増殖するのに欠かせない細胞に侵入するための突起(スパイク)や、タンパク質でできているウイルスの核を覆うカプシドという膜を壊してしまうのです。 

そのため下記のウイルスに対する抗ウイルス作用も確認されています。

  • インフルエンザウイルス
  • 風疹
  • 水痘
  • 帯状疱疹
  • ヘルペス

その作用は強力で、レンゲやアカシア、甘露の2倍以上の抗ウイルス作用があることもわかっています。

マヌカハニーのMGOが強力な抗酸化作用を発揮

またマヌカハニーには、シリング酸メチルという抗酸化物質も多く含まれています。はちみつの中では、オレンジはちみつとクリはちみつなどに含まれていますが、マヌカハニーが最も多く含まれているとされます。 

そのため抗酸化作用も強く、シリング酸メチルを含むオレンジやクリ、その他の抗酸化物質を含むライムやアカシア、レンゲなどの2倍以上の抗酸化作用があるとされています。 

つまり強力な抗酸化作用によって免疫力が強化されるため、喉の不調などを改善してくれると考えられます。

マヌカハニーの効果的な食べ方とは

喉のケアにマヌカハニーを使うときは、そのままスプーンですくって喉の奥の方に流し込むという食べ方がいいでしょう。喉をゆっくり通ることで、マヌカハニーの成分を喉に長くとどまらせることができます。 

ただしマヌカハニーの味は普通のハチミツに比べてクセが強めなので、気になる方は紅茶やお湯に溶かして飲むなどの方法もあります。以下がおすすめの食べ方です。

  • そのままスプーンで喉の奥に流し込む
  • お茶やお湯に溶かして飲む
  • ヨーグルトに加えて食べる
  • 食パンに塗って食べる

喉の粘膜や胃腸などにスムーズに届かせるには、空腹時が最適です。

そのため、寝る前や朝起きてからなどに食べるとより効果が期待できます。つまり、空腹時であれば寝る前に食べても朝食で食べるのもどちらも効果的と言えます。

例えば、寝る前にスプーン1杯をそのまま、朝食にヨーグルトに加えて食べるといったように時間帯で食べ方を変えるのも良いですね。

【まとめ】マヌカハニーで喉ケア&予防も

はちみつには、喉の不調を引き起こす細菌やウイルスの活動を抑える働きがあります。中でも「特別なはちみつ」と言われるマヌカハニーは、その効果が何倍もあることが確認されています。豊富な栄養素が体調を整えて免疫力も高めてくれたり、細胞を傷つける活性酸素の除去もしてくれるため、日常的な喉ケア方法として食べるのもおすすめです。

参考:

一般社団法人日本マヌカハニー協会
http://j-manukahoney.jp/manukahoney

株式会社シクロケムバイオ
http://www.cyclochem.com/cyclochembio/research/041.html

山田養蜂場みつばち研究助成基金
https://www.bee-lab.jp/grant/report/honey_05.html

日本家政学会誌Vol.70「マヌカハニーの特徴とその機能性」兵庫県立大学加藤陽二
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej/70/2/70_97/_pdf

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