アガベシロップは体に悪い?その理由と安全に摂取する方法を解説

アガベシロップは体に悪い?その理由と安全に摂取する方法を解説

もくじ

近ごろ、健康や肥満に気を配使う人に注目されている甘味料が、アガベシロップです。砂糖やはちみつなどの甘味の代わりに食事に利用する方が増えていますが、ネットで調べてみると「アガベシロップが体に悪い」という意見が散見されます。

今回は、なぜアガベシロップが体に悪いと言われるのか、その理由や効果を得ながらも安全に摂取する方法について解説します。

アガベシロップとは

アガベシロップは、メキシコや南アメリカなどの乾燥地帯に自生する「リュウゼツラン(スペイン語で「アガベ」と言う)」という植物の樹液を煮詰めて作られたシロップです。

アガベシロップの主成分は果糖ですが、同じ天然の甘味料であるはちみつとは異なり、粘度が少なくクセのない味わいです。

また、ヴィーガンや菜食主義者のあいだではハチミツの代用品としてこの「アガベシロップ」が人気になっています。

アガベシロップの特徴と健康効果

砂糖よりもヘルシー

アガベシロップは砂糖に比べて甘みが強いのに、カロリーは砂糖の約75%とヘルシーになっています。そのため、砂糖よりも少ない使用量で同等の甘さを出せるため、健康やダイエットのために砂糖の代わりに料理に使う人が増えています。

低GIで血糖値が上がりにくい

一般的な甘味料は食後の血糖値上昇を示すGI値が高いものがほとんどですが、アガベシロップはGI値がとても低い甘味料なので、食後の血糖値が上がりにくいメリットがあります。

腸活にも良い

アガベシロップには水溶性の食物繊維であるイヌリンや、抗酸化作用を持つポリフェノールも含まれているので、腸内環境を整える効果をはじめさまざまな健康効果が期待できます。

アガベシロップが体に悪いと言われる理由は?

上記のように、アガベシロップには健康に良いさまざまな効果が期待できます。

しかし、一方では「アガベシロップが体に悪い」と言われることもあるのはなぜなのでしょうか。その理由として、以下の3点が挙げられます。

過剰摂取で健康に悪影響が及ぶ可能性がある

アガベシロップには、肝臓でのみ分解できる果糖の「フルクトース」が含まれています。これは血液中では分解できない果糖であるため、アガベシロップを摂取しすぎると吸収不良を起こし、肝臓へ負担がかかる可能性が考えられます。

アガベシロップだけでなく糖類や甘味料全体に言えることですが、いくら体に良い影響を与えるメリットがあったとしても、過剰摂取は体に悪影響が及びます。何事も適度な量を守って、日々コツコツと摂り続けることが大切ですよ。

 製造工程によっては自然の甘味料ではなくなるから

アガベシロップは、リュウゼツランの樹液から作られる自然甘味料として知られていますが、すべてのアガベシロップが自然甘味料といえるわけではありません。

甘さをより引き出すために、高温で煮詰めることで甘さを増して加工され、本来含まれる栄養素が失われてしまっているアガベシロップも存在しています。

健康のためにアガベシロップを選ぶときには、価格が安いものよりも信頼できるたしかな品質のものを選びましょう。

100%アガベではない製品は要注意

アガベシロップの原料であるリュウゼツラン(アガベ)は、成長するまで約5年もかかります。アガベ100%のアガベシロップを作るためには長い期間を要するため、一部の製品は他の甘味料が加えられていることもあります。

アガベシロップを選ぶ際には、原材料欄をきちんと確認しましょう。できれば、「有機アガベ」「有機ブルーアガベ」などのオーガニックのアガベだと、より安心して摂取できますよ。

安全にアガベシロップを摂取するには

上記に挙げたように、一部の事例や製品によって「体に悪い」と言われてしまうのであり、市販されているすべてのアガベシロップが体に悪いというわけではありません。

以下でご紹介する2つのポイントをチェックしていれば、安全にアガベシロップの健康効果を得ることができます。

過剰摂取しない

どんなに健康に良いとされる食品でも、過剰摂取は効果が薄れるばかりか、逆に健康を悪化させることもあります。アガベシロップも同様に、血糖値が上がりにくい特徴がある一方で、前述したように過剰摂取すると肝臓へ負担がかかることにより健康への悪影響が懸念されます。

しかし、アガベシロップは砂糖に比べて甘みが強く、使用量も砂糖の75%で済むので、よほどのことがない限り、肝臓へ負担をかけるほど多量のアガベシロップを摂取してしまうということはほとんどありません。適量を摂取することを心がけていれば、安全にアガベシロップの健康効果が期待できるでしょう。

原材料や製造方法をチェック

アガベシロップを摂取する際に必ずチェックしておきたいのが、原材料です。アガベ100%ではなく、他の原材料が記載されている場合は注意しましょう。また、オーガニック認証を受けているアガベ製品も販売されています。安全性を重視するなら、オーガニックのアガベシロップを選ぶのがおすすめです。

アガベシロップは、高温で加熱して甘さを出している場合は本来の栄養素が失われている可能性があります。アガベシロップの栄養を摂取したいのであれば、「RAW」という低温処理で製造されたアガベシロップを選びましょう。

まとめ:ヘルシーでも適量はちゃんと守って

砂糖よりも少ない量で甘みを出せる上にさまざまな健康に良い効果が期待できる栄養素を含む、血糖値が上がりにくい低GI食品であるアガベシロップですが、過剰摂取は健康へ悪影響を及ぼしたり、肥満の原因になったりすることがあります。原材料や製造方法によってはアガベシロップ本来の栄養を摂取できず、「体に悪い」と感じてしまうこともあるので、アガベシロップを使う際は今回解説した情報を元に選び、適量を守って摂取することを心がけましょう。

 

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