アガベシロップの適量は?摂取量を守って効果を最大限に引き出そう

アガベシロップの適量は?摂取量を守って効果を最大限に引き出そう

もくじ

近年、健康的な食生活を送りたい方やヴィーガンから人気を集めているの甘味料が「アガベシロップ」です。砂糖やはちみつの代わりとなる低GIの代替糖として話題のアガベシロップですが、健康効果が期待できるとは言え、過剰摂取は避けた方がよいといわれます。

そこで今回は、アガベシロップを摂取する際の適量と剰摂取を避けるべき理由について解説します。

健康効果が期待できる低GI甘味料で注目のアガベシロップ

アガベシロップは、テキーラの原料としても知られるリュウゼツランというメキシコ原産の植物の樹液を煮詰めて作られる、植物性の甘味料です。スッキリとしていてクセが少ない味わいなので、砂糖の代わりの甘味料として料理やデザートなどにも幅広く使えます。

一般的によく使用されている甘味料には、砂糖のほかにはちみつやメープルシロップなどがありますが、アガベシロップにはこれらの他の甘味料よりも血糖値が上昇しにくい「低GI」という大きな特徴があります。さらに水溶性食物繊維のイヌリンも含まれているので、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える効果やカルシウムなどのミネラルの吸収を高める効果なども期待できます。

甘さが強いので砂糖の代わりにも使える上に、健康効果も期待できるアガベシロップですが、摂取する際は摂り過ぎに注意が必要な甘味料でもあります。

アガベシロップの適量を守ったほうがいい理由

アガベシロップは他の甘味料と比較して健康に期待できる効果が多いので、健康のためにたくさん摂取したいと考える方も多いでしょう。しかし、アガベシロップを摂取する際は適量を守る必要があります。なぜ多量の摂取が良くないのか、その理由を解説します。

果糖の割合が多いから

アガベシロップの主成分は、果糖です。はちみつやメープルシロップにも果糖は含まれていますが、はちみつに含まれる果糖はおよそ3045%、メープルシロップの果糖は1%以下です。これに対し、アガベシロップは7090%が果糖で、他の自然の甘味料と比較すると果糖の割合が圧倒的に多いのです。血糖値とはブドウ糖の濃度を示す値なので、果糖の割合が多いアガベシロップを摂取しても血糖値が上昇しにくい理由は、この果糖の割合の高さにあります。

アガベシロップを摂取しても果糖は血中で分解されないため血糖値は上がりにくいですが、その代わりに果糖は肝臓で代謝されます。もしアガベシロップを大量に摂取してしまうと、果糖の代謝が追いつかなくなり、肝臓に負担がかかります。すると果糖が中性脂肪に変換されてしまい、肥満や生活習慣病を招いてしまうのです。

このような理由から、アガベシロップを摂りすぎると肝臓への負担を増やし、肥満や生活習慣病を引き起こすことが考えられます。

糖依存になる可能性があるから

アガベシロップに限った話ではありませんが、糖分を摂取しすぎると「糖依存」の状態になるリスクがあります。甘いものを食べると「ドーパミン」というホルモンの分泌量が増加し、元気になったり多幸感と感じたりするといわれます。しかしドーパミンの効果は長時間続くことはなく、再び同じ感覚を得るためのドーパミンを分泌するために甘いものが欲しくなるのが、糖依存の状態です。つまり、甘いものを摂取して一度味わった多幸感を得るために再び甘いものを過剰に摂取する悪循環に陥ってしまうのです。

健康に良いとされるアガベシロップであっても、糖分には変わりありません。摂取しすぎることで糖依存を引き起こす可能性も十分にあるため、適量を守って摂取することが大事です。

アガベシロップの適量は?

どんなに健康に良い効果があるアガベシロップであっても、摂取しすぎは健康を損ねる原因となる可能性があります。砂糖などと比較すると甘さの程度も異なるので、砂糖と同じ感覚で同量を使うと、甘さや味わいも大きく変わります。では、アガベシロップを使う際はどの程度の量が適量なのでしょうか。

アガベシロップには砂糖の1.3倍の甘さがあるといわれるため、砂糖の代わりに使う場合に砂糖と同じ量を使うと甘さが強くなってしまいます。砂糖と同じ甘さにしたい場合は、砂糖の3分の2の量を使うのが目安です。甘さが強いので、砂糖よりも少ない量を使うことを意識するだけでも摂りすぎを防げるでしょう。

基本的に、アガベシロップは適量を守っていれば妊婦の方や赤ちゃんでも安全に摂取できる食品です。

アガベシロップを適量で上手に使う方法

アガベシロップを適量で摂取するには、「砂糖よりも甘さが強い」というポイントを抑えておくことが大切です。少しの量でも甘さを加えられるアガベシロップは、普段の健康的な食生活や、ダイエット中の糖質制限などにも役立ちます。

普段のお料理に使う

お料理に砂糖を使用することは多いと思います。いつもお砂糖を使う量の3分の2を目安に調味すれば、いつもよりもカロリーを抑えることができ、さらにアガベシロップの栄養をプラスできます。

健康を考えたお菓子作りに

アガベシロップは、お菓子作りにも使えます。上述の通りカロリーを抑えたり、砂糖に比べてGI値が上がりにくくなるので、お子様への手作りおやつや、ダイエット中の罪悪感を減らしたおやつに活用することができます。その他にも、ワッフルやホットケーキ、アイスクリームにかけるはちみつやメープルシロップの代用としても使えますよ。

コーヒーや紅茶にも

普段コーヒーや紅茶などにお砂糖を加えて飲んでいる方には、代わりにアガベシロップを利用することもおすすめできます。アガベシロップは冷たいドリンクでも溶けやすくクセも少ない味わいなので、ドリンクの味を損ねることなく低カロリー、低GIでより体のことを考えた甘味を加えられますよ。

アガベシロップは砂糖の2/3が適量!

美容や健康のためにアガベシロップの効果を最大限に引き出すために、「アガベシロップには砂糖の1.3倍の甘さがある」「砂糖の3分の2の量を使う」ということをしっかり念頭に置いて普段の生活に上手に取り入れて活用しましょう。

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