ココナッツオイルが体に良いと聞くけど、その理由は？MCTの魅力はどういったもの？日常的に摂れる体に良いものをお探しの方は必見。毎日の食事に取り入れたい、おすすめのココナッツオイルの効果やメリットを解説します。
ココナッツオイルとは
ココナッツオイルは、ココヤシの実（ココナッツ）から抽出される食用油です。ココナッツの実の白い果肉を絞り、油を取り出すことによって作られます。高温での加熱にも強く、調理に広く使うことが可能です。特有の香りと風味を活かし、お菓子やパン作りの材料としても人気があります。
また、食品に使用されるだけでなく、その効能を利用してスキンケアやヘアケア製品などの化粧品にも利用されます。肌の保湿、髪のケアに役立ちますよ。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸（MCT）が豊富に含まれていることでも注目を集めているのです。
ココナッツオイルに含まれるMCTの魅力
MCTとは、中鎖脂肪酸（Medium Chain Triglycerides）の略。ココナッツオイルに含まれる特定の脂肪酸のことです。中鎖脂肪酸が豊富に含まれる特定のオイルは「MCTオイル」とも呼ばれます。
MCTは一般的な脂肪酸と比べて消化吸収が速く、短時間で容易にエネルギーとして利用することができるといった特徴があります。一般的な脂肪酸は長鎖脂肪酸であり、消化吸収に時間がかかるのに対し、MCTは体に素早く利用されため、肥満になりにくいとされているのです。(※1)
MCTの効果やメリット
ココナッツオイルを含むMCTオイルは、エネルギー供給や体重管理のサポート、脂質代謝の改善など、さまざまな健康効果が期待されています。具体的に見ていきましょう。
エネルギー供給
MCTオイルは、一般的な脂肪酸よりも速く代謝され、エネルギーとして利用されます。この特性を活かし、持続的なエネルギー供給が期待できます。
脂質代謝の改善効果
MCTオイルは、通常の脂肪酸と比較して消化吸収が容易なため、脂質代謝を改善する効果が期待されます。
ケトン体の生成
MCTオイルの摂取による代謝過程では、肝臓でケトン体が生成され、血液中に送り込まれます。通常、脳は血液中のグルコース（血糖）を主なエネルギー源としますが、ケトン体はグルコースが不足している場合に代替エネルギー源として利用されます。
また、ケトン体は低血糖状態や低インスリン状態での筋肉のエネルギー源としても働くことが可能です。筋肉がケトン体を酸化、エネルギーを生み出すのです。
満腹感を高める効果
MCTオイルは、脂肪の摂取量を増やすことにより、食事の満腹感を高める助けとなることがあります。 (※2)
ココナッツオイル（MCTオイル）の注意点
ココナッツオイルを含むMCTオイルは高カロリーな食品のため、過剰摂取には注意しましょう。バランスの取れた食事と適切な摂取量を心掛けることがとても重要です。
ココナッツオイルの利用方法
ココナッツオイルは、さまざまな使い方ができます。いつものコーヒーやスムージーに混ぜたりするのも手軽で良いですが、その方法ですと、脂肪の摂取量が単純に増えてしまうでしょう。
おすすめは、炒め油などの調理用油として利用することです。いつもの油の代わりにココナッツオイルを代用として用いてみましょう。その際は、特有の香りがあると料理の味を邪魔してしまうことも。無臭タイプのものを選ぶと安心です。
ココナッツオイルでMCTを摂取しよう
たくさんの効果が期待できるココナッツオイル。MCTを豊富に含むとあって、健康を気にする方にはぴったりの油ではないでしょうか。炒め油の代わりにさっそく取り入れてみましょう。きっと始めることで、その魅力を体感することができるはずですよ。
