クコの実は腎臓に良い?海外ではスーパーフードとして人気

クコの実は腎臓に良い?海外ではスーパーフードとして人気

「薬膳の女王」「スーパーフードの女王」「女帝の果実」「スーパーアミノ酸果実」など様々な異名を持つクコの実。中国では古くから生薬の枸杞子(くこし)として、海外では「ゴジベリー」という名称でスーパーフード、スーパーフルーツとして人気を集めています。

その理由は、1つの果実で18種類のアミノ酸、6種のビタミン、8種のミネラルなど、100種類以上の栄養成分が含まれていること。そのため健康に良いとされていますが、今回の記事では「腎臓にいい」とされる点にスポットライトを当てて紹介していきます。

クコの実とは?

クコの実とは? ゴジベリー ウルフベリー

クコの実がなるクコはナス科の落葉性低木で、東アジアが原産です。中国では不老長寿の妙薬として知られ、実のほかに葉や根の部分も生薬として用いられています。そのため「仙人の杖」と呼ばれることもあります。

アメリカ大陸などにも分布が広がっており、「ゴジベリー」や「ウルフベリー」といった名称で主にドライフルーツとして食べられています。楕円形の赤い実で、ほのかな甘みのある味わいとサクサクとした食感が特徴です。

カロテノイドの一種ゼアキサンチン、アミノ酸の一種ベタイン、さらにポリフェノールなど豊富な栄養成分が含まれていることから、「スーパーフード」や「スーパーフルーツ」とも称されています。

クコの実の栄養とは?

クコの実には、100種類以上の栄養成分が含まれており、アンチエイジングに有効とされるカロテロイドやベタインなど特徴的な成分も含有されています。

以下の表は、文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」から抜粋したクコの実の成分分析表です。

エネルギー 387kcal
水分 4.8g
炭水化物 75.3g
タンパク質 12.3g
脂質 4.1g
カリウム 1400mg
ナトリウム 510mg
カルシウム 47mg
マグネシウム 77mg
4mg
リン 180mg
βカロテン 800μg
ナイアシン 4.6mg
ビタミンB1 0.28mg
ビタミンB2 0.40mg
パントテン酸 0.71mg
ビタミンC 9mg
葉酸 99μg

出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年
※μg(マイクログラム)は1/1000mg(1μg= 0.001mg)

また、クコの実の栄養成分における特徴は以下になります。

  • 8つの必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸
  • 亜鉛、カルシウム、ゲルマニウム、セレニウム、リンなど21種以上の微量元素
  • 全粒小麦より多いたんぱく質含有率
  • バランスの良いビタミン(ビタミンA、ビタミンB1・B2・B6、ビタミンC、ビタミンE)
  • 脳および神経系の機能維持に不可欠な必須脂肪酸
  • ほうれん草の15倍の鉄分
  • 目の健康維持に役立つゼアキサンチンとルテイン、など

また、注目されているのがクコ多糖類(LBP)です。クコの実は果実の中でもトップクラスの抗酸化作用がありますが、アメリカ農務省によるORAC試験では他の果実を抑えて1位に位置しています。ORAC値(活性酸素吸収能力値)は25300で、アサイーベリーの18500、プルーンの5700などよりも多くなっています。そのため、生活習慣病の予防や老化の抑制、がん細胞の抑制などにも有効とされています。

クコの実が腎臓にいいとされる理由

クコの実が腎臓にいいとされる理由

中国ではクコの実を「枸杞子(くこし)」という生薬として用いており、五臓六腑の肝・腎・肺を補うため、または目の機能を維持する目的で使用します。つまり腎臓にいいだけではなく、漢方的な考えでは肝・腎・肺を強化すると考えられます。ちなみに中医学でいう腎は腎臓だけではなく、泌尿器系や生殖器系、免疫などの機能を指します。

クコの実には栄養成分がバランスよく含有しており、強力な抗酸化作用も期待できます。そのため腎臓を含む、全身の健康維持・改善に役立つと考えられます。

クコの実にまつわる言い伝えや伝説

古くから親しまれてきたクコの実には様々な伝説や逸話があります。世界三大美女のひとりとして知られる楊貴妃は、美と健康のためにクコの実を毎日食べていたというエピソードが残っています。「女帝の果実」と言われる所以は、中国で唯一の女帝である武則天の長寿を支えたのがクコだったからです。また、リーチンユンという中国の漢方医は、毎日クコの実を食べて256歳まで生きたと言われています。

日本でも、奈良時代に書かれた書物に薬草の一つとしてクコが記されています。平安時代にクコの栽培などを行った久米仙人は186歳以上も生きたという逸話があるほか、108歳まで生きたとされる天海聖人もクコの実が好物だったと言われています。

このような逸話や言い伝え、伝説が数多く残っていることが「不老不死の薬」「幸福の果実」などとも言われる所以です。

クコの実を買う時の選び方

クコの実(ゴジベリー)は、主にドライフルーツとして市販されています。商品を選ぶ際に気をつけたいのが生産地です。有名な生産地は中国や韓国、チベットです。中国でも「Lycium Chinense (枸杞)」と「Lycium Barbarum(寧夏枸杞)」の2種類が高品質とされます。

また、クコの実はそのまま食べることが多いので、有機栽培のものや無添加のものを選ぶようにしましょう。残留農薬や添加物が入っていると、期待している健康効果が得られない可能性もあります。


 

そこでおすすめなのが「八仙 有機クコの実(オーガニックゴジベリー) 45g 【有機JAS認証品】」です。オーガニックの一大産地である「寧夏」と「青海」の最もグレードの高いクコの実を使用したドライフルーツです。全ての工程が有機管理下で厳しく管理され、日本の有機JAS基準に沿って厳しくチェックされています。

クコの実の味や食感が苦手な人には

クコの実の効果を得たいけれど、そのまま食べるには「味や食感に抵抗がある」という方も少なくないでしょう。そういった方には、有機クコの実パウダーが豊富に配合された植物性カレールーの「八仙 BIO KORMA CURRY(ビオコルマカレー)」がおすすめです。


 

約4人前の美味しい植物性カレーが作れる商品で、美味しく食べているうちにクコの実の豊富な栄養成分が摂れるので、クコの実初心者に最適です。

小麦粉の代わりにスーパーフードでもあるキビ粉(ホワイトソルガム)を使用しており、動物性原料不使用、添加物不使用、化学調味料不使用、小麦粉不使用なので、食事にこだわりのある方やヴィーガンにもおすすめ。

クコの実のほか、ショウガやニンニクなどの薬膳食材も入っており、炒め物や麺類などを薬膳アレンジすることもできますよ。

【まとめ】クコの実を毎日の食事に取り入れて健康的に

中国では生薬として、アメリカなどではスーパーフードやスーパーフルーツとして親しまれているクコの実について紹介しました。100種類以上の栄養成分が含まれており、アメリカではセレブやモデルなどを中心に美容や健康を目的に愛食されています。

日頃から摂取を心がけたいものですが、ドライフルーツとしてそのまま食べるほか、料理のトッピングに使ったり、食べ方のアレンジも多彩にあります。カレーパウダーを使ってカレーやスープなどの味付けをするのもおすすめです。毎日の健康のためにクコの実を取り入れてみてはいかがでしょうか。ぜひご検討ください。

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