桑の葉茶は白髪に効果ある?血圧や糖尿病にも

桑の葉茶は白髪に効果ある?血圧や糖尿病にも

もくじ

年齢を重ねると気になる白髪。髪を染めるのが最善の方法と思いがちですが、白髪を予防する方法はいくかあります。そのうちの一つが桑の葉茶です。桑の葉は中国では漢方薬として、日本では健康茶として親しまれてきました。

その桑の葉茶がどうして白髪にいいと言われるのか、紹介していきます。そのほか、高血圧や糖尿病にもいいと言われることについても解説します。

桑の葉茶が白髪にいいと言われる理由

桑の葉茶が白髪にいいと言われるのは豊富な栄養成分が含まれているからです。詳しく見てみましょう。

白髪を作る栄養不足とストレスを改善

男性の場合は40代、女性の場合は30代後半から白髪が目立つという方がいます。黒い髪の毛が白くなるのは、メラニンを作る色素細胞のメラノサイトがダメージを受けているからです。その5大要素と言われるのが「加齢」「栄養不足」「ストレス」「血流不足」「遺伝」です。

このうち自力で改善できると考えられるのが「栄養不足」「ストレス」「血流不足」です。そして、この3つを改善するのに有効とされるのが桑の葉茶なのです。

それは下記の表のような成分が豊富に含まれているからです。次の項目から詳しく見ていきましょう。

タンパク質 18.7 g/100g
カリウム 3101 mg/100g
カルシウム 2699 mg/100g
マグネシウム 548 mg/100g
リン 238 mg/100g
鉄分 44.1 mg/100g
亜鉛 2.35 mg/100g
食物繊維 52.0g/100g

出典:南部桑研株式会社

亜鉛を補ってメラニンの生成を促す

栄養不足が白髪のできる要因の一つですが、中でも重要なのが亜鉛です。亜鉛はメラニンの生成を促進する働きに加えて、髪の主成分であるケラチンの合成にも役立ちます。そのため亜鉛が不足することでメラノサイトの機能が弱くなり、髪に色がつきにくくなってしまうのです。

桑の葉茶100gの中には2.35mgの亜鉛が含まれています。煮干しや抹茶、大豆など亜鉛が多いと言われる食品と比べると少ないですが、鶏卵や枝豆などの約2倍の数値になっています。そのため、桑の葉茶を愛飲することによって、白髪の予防・改善に役立つと考えられているのです。

カルシウムでメラノサイトを活性化

髪の毛を健やかに保つには様々な栄養素が必要ですが、カルシウムもその一つです。メラノサイトを活性化することでも知られており、白髪の予防・改善には必要な栄養素です。

桑の葉茶に含まれるカルシウムは、100gに2699mgです。食事摂取基準(2020年版)によると、カルシウムの1日の摂取推奨量は成人男性で700mg〜800mg、女性は600mg〜650mgですから、十分にカルシウムを補うことができます。

またカルシウムには神経の興奮を抑える働きがあり、ストレスを軽減させる効果があります。そのため、白髪の原因の一つであるストレスを緩和させることにもなります。

貧血を予防して頭皮の血流をアップ

白髪の原因には、頭皮の血行不良も考えられます。頭は体の一番高いところにあり、血液が十分に届かない可能性があります。特に鉄分が不足すると貧血を起こし、頭皮に酸素が届かなくなります。そのためメラノサイトの機能が低下してしまうのです。

鉄分を多く含む食品にはレバーや赤身の肉、豆類などがありますが、桑の葉茶もその一つです。桑の葉茶に含まれている鉄分は23.2mg/100mgで、これは小松菜の約8倍です。鉄の推奨摂取量は、成人男性が8mg、成人女性は15〜18mgとなっており、桑の葉茶を日常的に引用することで十分な鉄分が摂れると考えられます。

GABAがストレスを緩和

桑の葉茶にはGABA(γ-アミノ酪酸)が含まれており、ストレスの緩和に有効です。ノルアドレナリンなどの興奮系の神経伝達物質の分泌を抑制する作用があるからです。交感神経の興奮を抑える一方、副交感神経を活発に働かせることができます。そのためストレスが緩和され、白髪の予防・改善に期待できるのです。

また健やかな髪の毛を維持するには良質な睡眠が欠かせませんが、GABAを多く摂ることでリラックス効果が得られるため睡眠の質も上昇します。このような理由から、健やかな髪の毛にとっても有効と考えられます。

桑の葉茶のその他の効果

桑の葉茶にはそのほかの健康効果も期待できます。代表的なのが糖尿病と高血圧の予防・改善です。詳しく見てみましょう。

有効成分DNJが食後血糖値の上昇を抑制

桑の葉茶に含まれる有効成分のうち、特徴的なのが食後血糖値の上昇を抑えるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)です。食後血糖値を抑える仕組みは、DNJがブドウ糖に似た構造をしているからとされます。消化酵素のαグルコシダーゼが間違えてDNJに結合してしまうため、ブドウ糖の分解が妨げられるのです。

DNJは、桑の葉を含む数種の植物からしか発見されていません。現時点では、桑の葉茶から摂るのが最も容易とされています。

また桑の葉には、唾液分泌促進作用がある窒素含有糖類似化合物のファゴミンが含まれています。そのため、糖の分解・吸収を調節するインスリンの分泌を促しているとも考えられています。

高血圧改善など様々な健康効果にも期待

桑の葉茶に含まれるGABAは、高血圧の改善にも有効とされます。交感神経の興奮を抑えてストレスを緩和しますが、その際に血管を拡張すると考えられます。そのため、高血圧の改善につながるのです。

他にも鉄分や亜鉛、カルシウム、カリウム、食物繊維など日本人が不足しがちな栄養成分が豊富に含まれています。そのため、様々な健康効果に期待できます。

おすすめは布袋農園「国産有機桑の葉粉末」

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お召し上がり方法は、お水かお湯を注いだコップに1〜2gを入れてよくかき混ぜた後に150〜180mlの水またはお湯を注ぎます。食前または食事中に摂取することで、食後の血糖値上昇を抑えることに期待が持てます。パウダータイプなのでお酒やヨーグルトに入れたり、料理やお菓子のアクセントにも使えます。

【まとめ】桑の葉茶に含まれる栄養成分が白髪や糖尿病などの予防・改善に

今回のコラムでは、桑の葉茶が白髪に有効と言われることについて解説しました。健やかな髪の毛を作るメラノサイトの機能を改善したり、血流を改善したり、ストレスを緩和することで白髪の予防・改善につながります。白髪が気になる方は、桑の葉茶を日常生活に取り入れることを検討してください。

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