モリンガのデメリットとは?多彩な栄養が摂れるスーパーフード

モリンガのデメリットとは?多彩な栄養が摂れるスーパーフード

もくじ

モリンガは、美容や健康の観点からも注目されている北インド原産わさび科のハーブです。90種類以上の栄養素が含まれており、種や花、茎、葉などあらゆる部位を食することができるため「奇跡の木(ミラクルツリー)」という別名もあります。

しかし、その栄養価の高さがデメリットにもなることがあるようです。今回の記事では、モリンガを摂取するデメリットについて詳しく解説していきます。

モリンガに含まれる多彩な栄養素

モリンガは多彩な栄養素をバランスよく含んでいることから、世界中でスーパーフードとして愛用されています。下記のように、栄養素の含有量も豊富です。 

  • ビタミンB6100g当たり1.2mg(豚肉の1.6倍)
  • ビタミンC100g当たり51.7mg(オレンジの1.3倍)
  • カルシウム…100g当たり185mg(牛乳の1.68倍)
  • 鉄分…100g当たり4mg(ほうれん草の2倍)
  • 食物繊維…100g当たり2g(レタスの1.8倍)

モリンガはこれらを含めて90種類以上の栄養素が確認されており、ダイエットやエイジングケア、高血圧の抑制、便秘改善、リラックス効果などさまざまな効果・効能が期待されています。しかし、栄養価が高いため、人によってはデメリットとなる成分もあります。次の項目で見ていきましょう。

デメリット①根にはカフェインが含まれている 

カフェインは、コーヒ豆やカカオ豆、茶葉などに含まれている食品成分の一つです。カフェインを摂取すると眠気が覚めると言われますが、それは神経を興奮させる作用があるからです。

特に妊婦や妊娠の可能性がある方は、胎児への影響も考えられるため、カフェインの1日摂取量(女性の場合は300mg)を守ることが大切です。

そのため、カフェインが気になるという方は、モリンガの葉などの根以外の部分をパウダーやお茶などに加工された商品を選ぶことをおすすめします。

デメリット②鉄分の摂りすぎで体調不良になることも

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、日本人の鉄分の1日摂取量は男性が50mg、女性が40mgと上限が決められています。鉄不足は貧血などを引き起こすため積極的に鉄分を摂ることが必要ですが、上限を超えてしまうと以下のような体調不良に陥ることもあります。

  • 便秘
  • 胃のムカつき
  • 亜鉛の吸収阻害 など

過剰に摂取された鉄分が体内に蓄積してしまい、さらに酸化ストレスを増加させてしまいます。これによって体にとってさまざまな悪影響が出てしまうのです。

モリンガ100gには4mgの鉄分が含まれています。1kgのモリンガをそのまま食べることは現実的にないと思いますが、サプリメントやカプセルなどでモリンガを摂取する場合は、パッケージ表記の摂取量の目安をきちんと守って摂りましょう。

デメリット③大量摂取すると胃痛など消化器系に問題を起こす

前提としてモリンガに限らず、どんな食材でも過剰摂取、大量摂取は体に良くありません。

強力なパワーのあるモリンガは、大量摂取によって消化器系の内臓に強い負担をかけてしまうことがあります。

また漢方などと同じように、吹き出物などの好転反応が出ることも指摘されています。そのため、推奨量をしっかりと守ることが大切ですが、心配な方は最初は推奨量よりも少ない量にするなど慎重に摂取するように心がけましょう。

 デメリット④持病がある方は特に注意が必要

モリンガは豊富な栄養素が含まれているため、摂りたくない栄養まで摂ってしまうことが想定されます。これも大きなデメリットで、モリンガの効果・効能から以下の危険性が指摘されています。持病がある方は一度主治医に相談しましょう。

・低血糖の方はさらに数値が低下する可能性がある

血糖値とは、血液中に含まれるグリコースの濃度のことで、食前の値は約70100mg/dlが一般的です。しかし栄養バランスが悪い食事をしていたり、筋肉量が少ない、ストレスが強い、ダイエットをしている、甘いものが好き、食事量が不規則などの傾向がある人は、血糖値が正常範囲をよりも低い低血糖になりやすいとされます。 

モリンガは血糖値を下げる効果があると報告されており、低血糖の方がモリンガを摂取することで、さらに血糖値を下げてしまうことがあります。血糖値が正常値よりも低下すると、発汗やふるえ、疲労、脱力感、思考力の低下といった症状が引き起こされます。さらに重度になると、錯乱やけいれん、昏睡などの意識障害を引き起こすこともありますので、元々低血糖の方は注意が必要です。 

・腎機能が低下している方はカリウムが体内に溜まることも

腎機能が低下している方は、カリウムが多く含まれているモリンガの摂取は控えるようにしましょう。カリウムは通常、ナトリウムを体外に排出して血圧を調整するなど、体にとって重要な働きをしています。しかし、腎機能が低下していると尿から排出されるカリウムが少なくなり、カリウムが体に溜まってしまいます。そのため、高カリウム血症になってしまう危険性があるのです。 

高カリウム血症になると、手足や唇のしびれ、全身のだるさ、不整脈といった症状が出てしまいます。腎機能の低下に気づいていない方もいますので、モリンガを摂り始めて上記のような症状が出た場合は、すぐに摂取をやめるようにしましょう。

デメリット⑤薬の副作用を引き起こすことがある

健康食品の中には医薬品との飲み合わせに注意が必要なものもあります。薬の作用を強めたり、反対に弱めたりすることがあり、予期しない健康被害が起きる可能性があるからです。 

モリンガも、含まれている栄養素から下記の薬を服用している場合は注意が必要とされています。 

  • 糖尿病治療薬
  • 肝臓で代謝される薬(シトクロム P450 3A4CYP3A4)の基質となる薬)
  • 降圧薬
  • レボチロキシンナトリウム水和物[甲状腺疾患治療薬・甲状腺ホルモン製剤]

上記以外にも薬を服用している方がモリンガを摂取する場合、かかりつけの医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

デメリット⑥商品によっては苦味がある場合も

モリンガは一般的なハーブとは異なり、味の特徴として苦味があるといわれています。ビタミンB群の一種であるイシリトールという物質が原因とされ、種、葉、茎の部分は特に苦味が強いようです。

サプリメントなどで摂取する際は、苦味はある程度抑えられているかと思いますが、お茶やパウダー、青汁などでモリンガを摂取する際は苦味がある商品もあるため、国産で無添加かつ緑茶のような味わいが評判の「鹿児島てらすファームのモリンガパウダー」がおすすめですよ。

筆者も実際に愛用していますが、1日分ずつ個包装なので摂取量を守りやすく、知覧茶製法なだけあってとても美味しくてすぐに飲み干してしまうほどです。

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【まとめ】摂取量を守って、デメリットを回避しよう

モリンガは、日本国内でも沖縄県や鹿児島県、熊本県などで生産されており、お茶や青汁、サプリメント、パウダーなどとして販売されています。ただし、豊富な栄養素が含まれているため、摂りたくない栄養を摂ってしまったり、大量摂取すると思わぬ健康被害があることがあります。特に服薬中の方、持病のある方、妊婦の方は、医師や薬剤師に相談しましょう。

モリンガ製品を選ぶときは、葉を中心に加工されているものや、苦味の少ない製法のものを選んで用法・容量を守って続けましょう。

参考:

国立健康•栄養研究所
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/pdf/k247.pdf

ロート製薬オンライン「栄養価に優れた世界のスーパーフード「モリンガ」の凄さとは?」
https://www.shop.rohto.co.jp/column-list/column-niconico-0002.html

セゾンのくらし大研究「世界が注目!アンチエイジングの【奇跡の木】モリンガ」
https://life.saisoncard.co.jp/health/longevity/post/r12/

わかさの秘密「モリンガ」
https://himitsu.wakasa.jp/contents/horseradish-tree/

厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html#:~:text=%E3%83%BB%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%AA%E6%88%90%E4%BA%BA%E3%81%AF%E6%9C%80%E5%A4%A7,%EF%BC%92%E6%9D%AF)%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82

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