日本人の4人に3人は野菜不足と言われ、野菜サプリなどで補っている人もいます。しかし、「野菜サプリは効果なし」「野菜サプリは意味ない」という声も聞かれます。
そこで今回は、「野菜サプリは効果がない」と言われるのはなぜなのか、解説していきます。また、野菜の代わりになるサプリについても紹介していきます。
毎日の健康に欠かせない野菜の力とは?
健康にいいとわかっていても、推奨量以上の野菜を毎日食べている人はそれほど多くいません。
厚生労働省では「健康日本21」を通じて、毎日350g以上の野菜を食べるよう提言していますが、「令和元年国民健康・栄養調査報告」によると350g以上の野菜を食べている人は28.2%となっています。つまり、4人のうち3人の人が、野菜が足りていない食生活をしているということになります。
野菜が不足すると、体のいたるところで不調を起こしてしまいますが、厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」には、野菜を摂ることの重要性について下記のように記載しています。
“多くの研究で、野菜を多く食べる人は脳卒中や心臓病、ある種のがんにかかる確率が低いという結果が出ています。”
野菜不足によって不調が起きるのは、ビタミンやミネラル、食物繊維など人間の体を成長させたり、維持するのに欠かせない栄養素が足りなくなってしまうからです。
ビタミンとミネラル、食物繊維の代表的な働きは以下になります。
- ビタミン…体に取り込んだご飯などの炭水化物をエネルギーに変換する手助けをしています。そのほかの栄養素が体内で利用されるサポートもしています。
- ミネラル…身体機能の維持や調整をおこなっています。(例:カリウムは摂りすぎた塩分を体外に排出する、カルシウムは骨や歯などを丈夫する、など)
- 食物繊維…腸内環境を整える働きがあります。足りなくなると、便秘になるほか、腸内環境の悪化により、免疫力が低下することもあります。
このように大切な働きをするビタミンやミネラル、食物繊維ですが、そのほとんどは体内で作ることができません。そこで重要なのが、これらの栄養素を多く含んでいる野菜を食べることなのです。
しかし、日本人の成人男女の平均野菜摂取量は1日280.5g(厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」)で、お皿一杯分の野菜が足りないと言われます。そこで、野菜不足を補うために用いられているのが野菜サプリや野菜ジュースなどです。
野菜サプリとは?
野菜サプリとは、野菜に含まれる栄養が摂れるサプリメントのことです。カロテンやリコピンといった特定の栄養素を摂れるサプリメントのほか、最近では複数の野菜の栄養素が同時に摂れるサプリメントも登場しています。
ただし一部で「野菜サプリは効果なし」という声も聞こえてきます。なぜそのように言われているのか、詳しく見ていきましょう。
「野菜サプリは効果なし」は本当?
アメリカのある研究によると、EPAやDHAが含まれたサプリメントは、飲んでも飲まなくても健康状態に変わりがないという結果を発表しています(参考文献:Clin Cardiol 2009;32:365-72.)。このようにサプリメント自体の効果について、追跡研究が行われるようになっています。
このような背景もあり「野菜サプリは効果なし」と一部で言われるのですが、代表的な要因は以下の2つあります。
- 使用している野菜の栄養素が足りていない
- 製造過程で野菜の栄養素が失われてしまう
それぞれについて、詳しく見てみましょう。
使用している野菜の栄養素が足りていない
「野菜サプリには効果がない」と言われる一つ目の要因は、使用している野菜に問題がある点です。
野菜は生産の過程で商品として販売できない規格外野菜が生じてしまいますが、野菜サプリのほとんどがそのような廃棄予定の野菜を用いて製造されています。
この場合、未成熟の野菜や傷がついた野菜も含まれており、栄養素が十分に得られないと考えられます。そのため、期待通りの効果が得られないと言われるのです。
製造過程で野菜の栄養素が失われてしまう
「野菜サプリには効果がない」と言われる2つ目の要因は、製造過程に問題がある点です。
野菜サプリを製造するには、野菜のエキスを抽出したり、野菜を乾燥させるなどの工程があります。この際に、野菜の栄養成分であるビタミンやミネラルなどが変質してしまうこともあります。
例えば、熱に弱いビタミンCは、熱処理によって失われてしまうケースが見られます。また、野菜を砕く際に食物繊維が失われてしまうことも考えられます。そのため、野菜サプリには、本来の栄養素が含まれていない可能性があるのです。
製造に最中に野菜本来の風味や香りが失われてしまう場合では、食品添加物を加えているケースもあります。
また、錠剤などにするにはステアリン酸Caやグリセリン脂肪酸エステルなどの脂肪系の添加物で固めるため、本来は摂りたくない成分も含まれています。このような点も「野菜サプリには効果がない」と言われる所以になっているのです。
野菜の代わりになるサプリとは?
ただし、すべての野菜サプリが同様に効果を得られないという訳ではありません。そのため、製造方法などを慎重に見極めて商品選びをすることが大切です。
例えば「飲む粉野菜」という野菜サプリは、特許技術によって野菜をパウダーにしており、野菜の栄養がそのまま摂取できる商品です。以下がおすすめポイントです。
- 廃棄野菜ではなく、宮城県の契約農場で「飲む粉野菜」のためにJAS有機質肥料で育てた完熟野菜だけを使用
- 医学博士/管理栄養士が栄養学をもとにバランスよく9種類の野菜を配合
- 非加熱かつ非凍結で野菜をミイラ化させることによって野菜本来の色素も旨味も維持
- 野菜同士をぶつけ合う特許製法で栄養を壊すことなくパウダー化
- 添加物で固めるのではなく、医療用水溶性食物繊維カプセルを使用
このように従来の野菜サプリとは一線を画しており、「サプリメントを飲む」というよりも「野菜を食べる」感覚に近いと言われています。
また、商品の特徴として以下の点も挙げることができます。
- 野菜しか入っていないため、余分な成分を摂ることはない
- 食欲がない、時間がないといったときでも野菜が食べられる
- 水で丸飲みできるため、野菜が嫌いでも野菜が食べられる
- 常温での長期保存が可能
- 小さくて軽いため、外出時や災害時にも食べられる
- 生ごみが出ないので衛生的、など
「飲む粉野菜」なら、多くの日本人が不足している一皿分の野菜の量を、6粒で補給することができます。その時間はわずかに3秒。忙しい方でも、面倒くさがり屋でも、野菜嫌いの方でも野菜の栄養を十分に摂れる食生活を続けることができます。
【まとめ】「野菜サプリは意味ない」という常識を覆す商品も
「野菜サプリは効果がない」とされる要因は、使われる野菜の栄養素が足りない、製造過程で野菜の栄養素が壊れるなどが挙げられます。
しかし、これらの問題をクリアした商品も販売されています。その一つが「飲む粉野菜」です。特許製法によって野菜の栄養そのままにパウダー化したサプリで、「野菜サプリは効果なし」「野菜サプリは意味ない」という常識を覆すはずです。
参考:
KAGOME「野菜350gを食べる!一目瞭然、見て学ぶ野菜摂取量upのコツ」
https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/201708/6828/
サントリーウエルネスオンライン「野菜不足って何が問題なの?1日に必要な野菜の摂取量も徹底解説」
https://www.suntory-kenko.com/column/article/08/
e-ヘルスネット「野菜、食べています?」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food-summaries/e-03
女の転職type「市販の野菜ジュースを毎日飲んでも意味ない? 管理栄養士が明かす野菜ジュースの健康効果とは」
https://woman-type.jp/wt/feature/1534/
yoga「あなたは本当に野菜を摂れている?医学博士が教える、野菜の栄養をサプリメントで代用できない理由」
https://yogajournal.jp/18248
厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/r1-houkoku_00002.html
東洋経済「サプリ過剰摂取は「死亡率」を引き上げていた」
https://toyokeizai.net/articles/-/93253