栄養成分が豊富ということから「和製のハーブ」と称されるよもぎ。女性の悩みを改善する効果が期待できるため「ハーブの女王」という別名もあります。
しかし中には、なぜか「よもぎ茶は肝臓に悪い」という説も。そこで今回のコラムでは、よもぎ茶のメリットとデメリットを解説し、さらに「本当に肝臓に悪い」のかどうかも解説します。
よもぎに期待できる美容・健康効果とは?
よもぎは、古くから薬などとして使われている野草です。食べる以外には、お灸のもぐさや入浴剤などとしても使用されています。
最近では、デトックス効果などが期待できるよもぎ蒸しなどで、特に女性にはなじみのある食品ではないでしょうか。そのため「飲んで良し、付けて良し、浸かって良し、嗅いで良し、燃やして良し」と言われるほどで、多様な方法で使われています。
このよもぎを煎じるなどして、飲料にしたのがよもぎ茶です。このよもぎ茶を飲用することで、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
よもぎ茶を飲むことで得られるメリット
よもぎ茶には栄養成分が豊富に含まれており、様々な美容・健康効果が得られることがわかっています。代表的な4つについて詳しく解説していきます。
血液をキレイにする
よもぎの代表的な栄養成分は、「緑の血液」とも呼ばれる天然色素のクロロフィルです。よもぎが鮮やかな緑色をしているのは、このクロロフィルの色なのです。クロロフィルは光合成をする植物に存在しており、発がん抑制やコレステロール抑制、老廃物排出効果などが期待できます。新陳代謝を促して造血をサポートする働きもあり、血液を浄化する働きにも優れています。
またビタミンKにも造血をサポートする働きがあります。血液をキレイにしてサラサラにするため、血行促進にも効果的です。血流が改善されると美肌・美髪づくりに役立つほか、肩こりの解消などにも有効と考えられます。
デトックス効果で老廃物を排出する
よもぎには利尿効果が期待できるカリウムが豊富に含まれており、体の中にある老廃物を排出してくれるデトックス効果にも期待ができます。余分な水分が排出されるため、むくみの改善にもなります。
また不溶性の食物繊維を多く含んでいることから、腸内の有害な物質を体外に排出する働きもあります。腸内環境が整うため、便秘の解消にも役立ちます。
冷え性を改善する
よもぎ風呂やよもぎ蒸しなどに使われるように、よもぎは冷え性を改善するのにも有効です。血行を促進する作用があるため、体の芯から温まるという特徴があります。
血行が良くなると、肩こりや首こりの改善にも期待できます。また、肌の乾燥やシミ・くすみといった肌トラブルの改善にもつながります。
アトピー性皮膚炎を改善する
よもぎには抗炎症作用があるため、皮膚の炎症を鎮める効果があります。また血行を促進したり、体を温めたり、体内の老廃物を排出する効果もあるため、肌のターンオーバーにも役立ちます。そのため、アトピー性皮膚炎の改善にも期待できます。
そのほかの美容・健康効果
これまで紹介した以外にも、よもぎ茶を飲用することで様々な美容・健康効果に期待できます。以下が代表的なものです。
- 貧血予防
- 老化防止
- がん予防
- コレステロール値改善
- リラックス・安眠効果、など
よもぎ茶を飲用することのデメリット
一方、よもぎ茶は栄養価が高いため、飲用する際は注意点が必要です。代表的なデメリットは次の3つです。
高いデトックス効果に注意
よもぎ茶はデトックス効果が高いため、過剰摂取には気をつけましょう。腹痛や下痢などの症状が強く現れる可能性があります。また利尿効果も高く、夏季は脱水症状にも注意が必要です。
キク科アレルギーを引き起こす
よもぎはキク科の植物なので、キク科アレルギーをお持ちの方は控えましょう。キク科アレルギーとは、ブタクサなどのキク科の植物の花粉や成分が引き起こすアレルギーです。鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、ノドのイガイガといった症状が出現する可能性があります。
妊婦は流産や早産の恐れがある(産後ケアには最適◎)
よもぎに含まれる成分の一つツヨンにはリラックス効果がありますが、子宮を収縮させる作用があるため妊娠中の方は気をつけましょう。なぜかというと、過剰摂取すると流産や早産につながる可能性があるからです。
1日1~2杯程度の、日常生活で摂取する量であれば問題ないとされますが、必要に迫られている状況でなければ控えることをおすすめします。
反対に、産後ママの栄養回復や子宮回復のケアには、よもぎの豊富な栄養や子宮収縮作用が効果的であるといわれています。お試しになる際は産後にするのが最適でしょう。
よもぎ茶は本当に肝臓に悪い?なぜ?
一説によると、よもぎは肝臓に負担をかけるので肝臓に良くないと言われています。知恵袋などでも同様の質問がありますが、結論から言うと、よもぎ茶は肝臓に悪いわけではなく、反対に肝臓にいいとされる成分が含まれています。その代表がコリンです。
コリンは、肝臓で脂肪の代謝を促進する役割を果たしています。そのため、肝機能の低下や脂肪肝の予防にも有効とされています。また、脂質の消化吸収を助ける胆汁の生成にも欠かせない成分です。そのため、肝機能の負担を減らすことができると考えられています。
また肝臓の脂肪酸合成酵素(FAS)の働きを阻害することが認められており、肥満を抑制する作用もあります。肥満は肝臓に負担がかかるため、肥満を抑制することは肝機能の悪化を防ぐことにもつながります。
おすすめは布袋農園の「国産よもぎ茶」
よもぎ茶は様々な商品が市販されていますが、おすすめは布袋農園の「国産よもぎ茶」です。なぜかというと、無農薬で育った徳島産野生種の高品質よもぎを100%使用し、天日干しや低温乾燥で仕上げることにより、よもぎの爽やかな香りをそのまま残している高品質な商品だからです。
もちろん保存料、着色料、香料、酸化防止剤などの添加物は一切不使用で、安心して飲用することができます。ほんのり甘くてまろやかな口当たりが特徴です。
無漂白のティーパックタイプで、お湯出しでも煮出しでもどちらでも可能です。時間の長さで濃さを調節できるので、お好みに合わせることもできます。夏は冷やして飲むのもおすすめです。
また、パウダータイプの「国産よもぎ粉末」もあります。こちらは水やお湯にそのまま溶いて、粉茶感覚でよもぎの葉をまるごと飲むことができるため、時間のない時にも便利です。前述のよもぎ茶に比べてよもぎの効能をより効率的に摂取することが可能でしょう。
よもぎパンやよもぎスムージー、よもぎ餅など、お菓子づくりや料理にも使えます。
まとめ
「ハーブの女王」と言われるよもぎ茶について紹介しました。栄養成分が豊富で、以下のような様々な美容・健康効果が期待できます。
- 血液浄化効果
- デトックス効果
- 美肌・美髪
- アトピー性皮膚炎の改善、など
また「肝臓に悪い」という説もありますが、肝機能をサポートするコリンという成分が含まれているため、反対に肝臓にうれしい効果が期待できることも紹介しました。ぜひ参考にしてください。
購入する場合は、国産よもぎを使用した商品がおすすめです。中でも布袋農園の「国産よもぎ茶」「国産よもぎ粉末」は、よもぎの爽やかな香りを楽しめるよう自然乾燥・低温乾燥で仕上げています。添加物は不使用ですので安心してお使いいただけるのもポイントです。