米ぬか油と米油の違いとは?効果やメリットも解説

米ぬか油と米油の違いとは?効果やメリットも解説

もくじ

ヘルシーで健康的な食用オイルとして人気の「米ぬか油」。お米を原料にしており、日本人との相性もいい食用油ですが、市販されているものの中には「米油」や「玄米油」「米胚芽油」などいくつか名称があり、何が違うのか買うときに迷ってしまう方もいるでしょう。

そこで今回は、米ぬか油と米油の違いについて解説し、期待できる健康効果やメリットなども合わせてご紹介します。

米ぬか油とは?

米ぬか油とは、玄米から白米に精米する際に発生する米ぬかから作る食用油のことです。

ぬかとは穀物を精製するときに出る皮や胚芽などで、お米の場合は胚芽や果皮、種皮、糊粉層がぬか層と呼ばれます。米ぬかには油が20%含まれており、抽出することで米ぬか油を製造しています。

実は、「米油」も「玄米油」も「米胚芽油」も米ぬかから作られるため、名称の違いだけで油自体はほとんど変わりません。

メーカーによって使っているお米や製造方法が異なるため、製品ごとの違いはありますが、米ぬかから作られる油ということでは同じです。

ただし、米胚芽油は胚芽のみを使用している点で違いがあります。

米ぬか油の栄養成分とは?

白米よりも玄米の方が健康にいいとされますが、それは精米する際に天然のビタミンやミネラルがたくさん含まれている米ぬかが削られてしまうからです。

米ぬか油は、米ぬかを使用して製造していますので、米ぬかの栄養成分がそのまま含まれています。そのため健康効果に期待できるのです。

代表的な栄養成分は以下になります。

  • ビタミンE…抗酸化作用が細胞の酸化を防ぐことで、健康維持・増進を助けます。
  • トコトリエノール…ビタミンEの一つの成分で、ビタミンEの約50倍の抗酸化作用があるため、スーパービタミンEと呼ばれます。
  • γ-オリザノール…ポリフェノールの一種でお米特有の成分です。抗酸化作用が認められているほか、コレステロールの産出を抑制する働きなどもあります。
  • オレイン酸…悪玉コレステロールの値を低下させる不飽和脂肪酸です。
  • リノール酸…血中コレステロール値を低下させる不飽和脂肪酸です。

日本食品標準成分表によると、ビタミンEは100g中約30mg含まれており、なたね油の約1.7倍、大豆油の約2.5倍となっています。またトコトリエノールはなたね油、大豆油ともに含まれていませんが、米ぬか油には56.1mgも含まれているとされます。

米ぬか油に期待できる健康効果とは?

多彩な栄養成分を含む米ぬか油を使用することによって、優れた健康効果に期待できます。代表的な4つの健康効果について紹介します。

がんの予防・改善ほかアンチエイジングも

がんや生活習慣病、老化現象などの主な原因は、ストレスや乱れた食生活などによる細胞へのダメージや酸化です。そのため、抗酸化作用に期待できる栄養成分が豊富な米ぬか油には、がんや生活習慣病を予防・改善する効果があると考えられます。

特にトコトリエノールには、がん抑制作用があることも研究によってわかっています。もちろん抗酸化作用によって細胞の老化が抑制されるため、アンチエイジング効果にも期待が持てます。

高血圧や動脈硬化の予防・改善

米ぬか油に含まれる食物ステロールという成分には、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。また、γ-オリザノールには、脂質の吸収を抑えるほかに、肝臓でコレステロールが作られるのを抑える働きもあります。

このような働きから血管の老化を抑制するため、高血圧や動脈硬化といった血管系の疾患の予防や改善に効果があるとされます。

血行を促進することで美肌効果

前述したように血管の老化を抑制する働きがあるため、血行の状態が維持され、肌も美しく保つことができます。また、γ-オリザノールには、メラニン生成に関わるチロシナーゼという酵素の働きを抑制する効果もあります。

そのためシミの改善にも期待が持てます。

ホルモンの分泌を整え更年期障害を改善

γ-オリザノールの特徴的な作用の一つに、脂質の代謝に関わって自律神経を整える作用があります。また、食物ステロールには女性ホルモン様作用があると言われ、女性ホルモンの分泌を調整するのに役立つとされます。

こうしたことから、女性の更年期障害を改善する働きにも期待できます。

いつもの油を米ぬか油に変えるメリットとは?

これまで米ぬか油の健康面での特徴を紹介してきましたが、この項目では食用油としての特徴について解説していきます。

酸化しにくく、保存性に優れている

食用油は酸化しやすいもので、悪くなった油は健康にも良くありません。しかし、米ぬか油は天然の抗酸化剤と言われるビタミンE、トコトリエノール、γ-オリザノールが豊富に含まれているため、酸化しにくいという性質があります。

つまり悪くなりにくく、保存性に優れているのです。

油酔い物質が発生しにくく、嫌なニオイが残りにくい

油酔いとは、揚げ物のニオイによって気分が悪くなったり、食欲がなくなったりすることです。油を加熱することで、アクロレインという物質が発生することが原因とされます。

米ぬか油の場合は、他の食用油に比べてアクロレインの発生が少ないというメリットがあります。快適に調理できるほか、部屋に嫌なニオイが残ることもありません。

油切れがよく、揚げ物がカラッと揚がる

揚げ物をする際に、食材の水分によって泡立ちが発生します。この時に、泡立ちが激しいと揚げムラができたり、油っぽくなることがあります。

しかし米ぬか油は脂肪酸のバランスが良く、食用油の中でも泡立ちが少ないとされます。そのため、揚げ物をカラッと揚げることができます。

鍋の焦げ付きも最小限

米ぬか油は酸化しにくいため、鍋の焦げ付きの原因となるカスの付着がしにくいという特徴もあります。そのため、調理した後の鍋の焦げ付きが少なく、食器洗いの時間、水道の使用量なども抑えられるメリットがあります。

おすすめは、メリリマの国産米ぬか油

メリリマは、子供たちに安心して食べさせることができるよう、「あんしん、あんぜん、よいしな」を提案している食用品ブランドです。

中でも「国産米ぬか油」は、トップクラスの人気を誇るヒット商品。中部地方から愛知岐阜県産の米ぬかを使用し、抽出時の温度管理を徹底するなどでトランス脂肪酸の生成を抑えているのも特徴です。

また、「遺伝子組み換え米不使用」「残留農薬・放射能検査クリア」「ノンシリコン」「アレルギーテスト済み」「ヘキサン不検出」となっており、お子さんのいるご家庭でも安心して使用することができます。

【まとめ】毎日の料理に健康にも嬉しい、使い勝手もいい米ぬか油を

毎日の調理に欠かせない食用油。お子さまの成長のために、あるいはご家族の健康のために、ヘルシーな健康オイルに変えてみませんか。中でも米ぬか油は、健康にうれしい効果を持つ特有の成分や、スーパービタミンEと言われる成分も含まれており、ご家庭だけではなく、レストランや学校給食などにも多く使用されています。

特に、メリリマの「国産米ぬか油」は、国産米ぬかを使用し、国内工場で製造している安全性の高い製品です。ぜひお試しください。

参考:

ファイトケムカルプロダクツ株式会社「ビタミンE(トコフェロールとトコトリエノール)について
https://phytochem-products.co.jp/vitamin-e/

日経メディカル「α-トコトリエノールのエーテル誘導体が肺がん細胞で抗がん効果を発揮」
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/418533.html

つの食品「こめ油のひみつ」
https://www.tsuno.jp/enjoy/secret

Food for Well-being「こめ油の魅力。圧搾製法で作られた安全な米油の選び方」
https://kawashima-ya.jp/contents/?p=6008

家事の宅配「米油って何?健康にいいって本当?」
https://www.kajitaku.com/column/house-work/8573

オリザの米油「米油って何?効能・特徴」
https://komeabura.life/effect/

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