リンゴとお酢の健康効果が合わせて得られるとして注目されているリンゴ酢。その健康効果の一つとして期待されているのが、多くの女性が悩む便秘の解消です。
今回は、りんご酢がなぜ便秘に効くとされるのか、リンゴ酢の栄養成分などの観点から解説していきます。
リンゴ酢とは?
リンゴ酢とは文字通り、りんごを発酵させて作るお酢のことです。一般的なお酢は、お米や大麦から製造される穀物酢ですが、リンゴ酢は果実酢に分類されます。
りんごのフルーティさを感じられるのが特徴で、調味料のほか、水や炭酸水で割って飲むことができる「飲むお酢」としても親しまれています。
リンゴ酢には、りんごとお酢の健康成分が同時に得られることで、健康や美容面での以下のような効果が期待されています。
- 血糖値を下げる
- 血圧を下げる
- 疲労回復
- ダイエット
- 糖質の吸収を抑制する、など
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、リンゴ酢の主な栄養成分は以下になっています。
エネルギー | 26kcal |
炭水化物 | 2.4g |
有機酸 | 4.7g |
カリウム | 59mg |
カルシウム | 4mg |
マグネシウム | 4mg |
リン | 6mg |
この中で注目したいのは、脂肪の分解を促す酢酸や疲労回復に役立つクエン酸などの有機酸で、穀物酢の4.2g、黒酢の4.0gよりも豊富に含まれています。
また、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富で、特にカリウムは59mgとなっており、穀物酢(4mg)の10倍以上も含まれています。
リンゴ酢に含まれる栄養成分の健康・美容効果
リンゴ酢に含まれる主な栄養成分の働きについて、確認しましょう。
食後血糖値の上昇を抑える酢酸
リンゴ酢の酸っぱいと感じる成分である酢酸は、食後血糖値の上昇を抑える働きがあります。
体内に糖分を取り込んだ際、使わないものは脂肪として蓄えられるのが通常ですが、リンゴ酢を摂ることによって食後血糖値の上昇が緩やかになるため、脂肪が蓄積しにくくなるのです。
多彩なチカラを発揮するリンゴ酸
リンゴから発見されたとして有名な「リンゴ酸」も有機酸の一つです。
リンゴ酸は、脂肪や糖分をエネルギーに変換するクエン酸サイクルを活性化することがわかっており、乳酸の分解を促して疲労回復にも効果が期待できます。また、血管拡張効果があるため、高血圧の予防にも期待できます。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がある
りんごには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。そのためリンゴ酢を摂ることで、いっぺんに両方の食物繊維を摂ることができます。
特に注目したいのは水溶性食物繊維の「ペクチン」です。脂質や糖質を包み込んで体への吸収を防いでくれる働きがあり、食後血糖値の上昇を抑制してくれます。
むくみ改善に効果的なカリウム
リンゴ酢には豊富なミネラルが含まれていますが、中でも豊富に含まれているのがカリウムです。穀物酢の約15倍の含有量があるほか、黒酢の47mgよりも12mgも多く含まれています。
カリウムには体内の塩分を排出して水分量を調節してくれるため、むくみ改善や肌の調子を整えるなど健康や美容にとって嬉しい効果が期待できます。
リンゴ酢が便秘の解消に効果的と言われる理由
これまでリンゴ酢に含まれる栄養成分から、健康・美容に嬉しい効果があることを紹介してきましたが、この項目では便秘に焦点を当てて解説していきます。
リンゴ酢のペクチンが善玉菌を増やす
リンゴ酢に含まれる水溶性食物繊維の「ペクチン」が便秘の解消に有効とされています。なぜなら、ペクチンにはビフィズス菌(善玉菌)のエサになるオリゴ糖が含まれているからです。善玉菌が増えることで腸内環境が改善され、便秘も解消できると考えられます。
なお、農研機構の「果樹研究所2002年の成果情報;リンゴペクチンの機能性の解明」という研究では、リンゴのペクチンを摂取するとビフィズス菌が15%増加したとしています。
また、ペクチンには水に溶けるとゼリー状になる性質があります。そのため便秘の時は、水分が不足している便を柔らかくし、排便を促してくれます。反対に下痢の時はゼリー状の膜を作り、腸壁を守る役割をしてくれます。
リンゴ酢のセルロースがぜん動運動を高める
リンゴ酢に含まれる不溶性食物繊維の「セルロース」。リンゴを食べた時にサクサク感じるのは、細胞壁の成分であるセルロースが豊富だからです。
このセルロースの働きは、発がん性物質などの腸内の有害物質を吸着して、便として排出していくことです。また、不溶性食物繊維は腸の中の水分を吸収することで膨らんでいく性質があります。その後、腸壁を刺激することでぜん動運動を高めるため、便秘の解消に役立つとされています。
リンゴ酢の選び方
リンゴ酢には、一般的に「純リンゴ酢」と「リンゴ酢」の2つに大きく分類することができます。
純リンゴ酢はリンゴ以外の成分が入っていないお酢のことで、通常のリンゴ酢はリンゴ果汁に醸造アルコールを加えて製造したリンゴ酢です。
どちらを選ぶかは、欲しい健康成分や使い方、使用頻度などによって異なります。
また純リンゴ酢の場合は、国産リンゴを使っている場合と輸入リンゴを使っている商品があります。確認してから商品を選ぶようにしましょう。
おすすめは「メリリマ純リンゴ酢」
メリリマは、大切な家族のための「あんしん、あんぜん、よいしな」を提案する食用品のブランドです。“子供たちに安心して食べさせることができる”という基準のもと、安心・安全な食品や食用品を幅広く提供しています。
メリリマの純リンゴ酢はリンゴ果汁100%を使用して、昔ながらの製法で作られた本物の純リンゴ酢です。お酢特有のツンとする刺激や匂いが少ないのが特徴で、芳香な香りとフルーティで優しい甘味、まろやかな甘みを感じることができます。
メリリマの純リンゴ酢は「調味料選手権2018」で入賞を果たすなど、たくさんの野菜ソムリエとプロの調理人から高い評価を獲得しています。
【まとめ】2種類の食物繊維が便秘解消をサポート
リンゴ酢に期待できる便秘解消効果について詳しく解説しました。特に重要なのが、リンゴ酢に含まれる水溶性食物繊維のペクチンと、不溶性食物繊維のセルロースの働きです。腸内環境を改善してぜん動運動を高めるため、便秘の解消に期待が持てるのです。
ただし、リンゴ酢として販売されている商品の中には、「純リンゴ酢」と「リンゴ酢」があります。その違いを理解して、ご自身にとって、またご家族にとってふさわしい商品を選ぶようにしてください!